無職10、11日目
引っ越し作業に追われる日々。なんだかこの街を離れる実感がまったくなく、さみしいという感情が沸いてこなかったのだが、大好きで通い詰めたスーパー銭湯に最後に行ったら急激にさみしくなった。狭すぎずちょうどいい広さで、サウナも岩盤浴もあって最高のスーパー銭湯だったなあ。日々のストレスをどれほど溶かしてくれたことか。
ローランド・カークを初めて聴いた。こりゃあかっこいい!セカンドラインっぽいリズムがたまらん。
パリッコさん・スズキナオさんの飲みながらトークYouTube番組『月刊 #のみタイム』に出させてもらっております!番組を通じ今後の古賀の目標が「女帝エッセイスト」に固まりました。よかったら飲みながら観てください~。みどころピックアップ!(続https://t.co/Hcdo8U3Vy0
— 古賀及子(こがちかこ) (@eatmorecakes) 2021年2月11日
私の憧れ古賀及子さんと、いつも追っているパリッコさん・スズキナオさん!御三方がお話されているところは初めて見た。私は古賀さんの文章が大好き(完全に古賀さんに憧れてこの日記を始めた)なのだが、古賀さんは喋っていてもおもしろさとかわいらしさが漏れでていて素敵だった。続けることってむずかしいよなあ。
無職9日目
自分のツイートを2014年まで遡っていたら午前中が溶けた。いろいろ恥ずかしくなるようなことも書いてあったが、当時のやりとりがいまだに面白くゲラゲラ笑った。こうして振り返るとサークル活動に打ち込み、面白い人に囲まれて、なんやかんやとても楽しい大学生活だったのだなあとしみじみ。当時の我々が当たり前にやっていたようなことが今の現役学生たちはできないのかと思うと返す返す気の毒に思う。
午後うとうとしてから皮膚科へ。私はいま通っている皮膚科がえらく気に入っていて、この皮膚科に行けなくなるのが引っ越して悲しいことランキングのわりと上位に入るほどだ。何がそんなに気に入っているかというと、おじいちゃん先生のキャラと診察時間、そして看護師さんたちの雰囲気である。私はもう生まれてこのかたずーっとアトピーで、20数年の付き合いになるのでよくも悪くもこの病気に対してあきらめているところがある。どんなにがんばろうと悪くなるときは悪くなるし、なんだかよくなるときもある病気なんだもの。そりゃあ本気で治そうと思えば食生活を見直してお酒をやめて、ということになるのだろうが、私は好きなものを食べたいしお酒をやめるなんてもってのほかだし、一進一退を繰り返しつつ付き合っていくしかないと思っている。で、このおじいちゃん先生もそんなことを診察のたびにサラッと毎回言ってくれて、「ま、気長にやっていきましょ」みたいなスタンスなのがとても心地よい。診察はどの患者さんも2分ぐらいでチャチャッと終わるのだが、冷たい印象がないのが先生の人柄の為せる業なのだろう。加えていいのが看護師さんたちの雰囲気だ。看護師さん、と呼んだが、実際は看護師さんではなくかなりの割合でアルバイトの学生さんのような気がしている。いつ行っても平均年齢が非常に若く、なんだかみんないつも楽しそう。病院が空いている日はアルバイトさん同士でおしゃべりしていて、でもちゃんとテキパキしていて感じもよく、きっとおじいちゃん先生もうるさいこと言わないだろうしいいバイトなんだろうな、よかったねえとニコニコしてしまう。
無職5~8日目
このタイトルだけで私の堕落っぷりが伝わっていそうだ。つまりそういうことです。でも一応進捗もあって、いろいろできたこともあった(言い訳)。
・メルカリ
「商品画像を?作成して?梱包して?発送するだと?」ということで、長年どうにも腰が上がらなかったメルカリへの出品をすることができた。ビバ無職。思ったより売れないもんだなというのが感想だが、ずっと自分にできないと思っていたことができたというのはなんだかうれしい。
・つみたてNISA
これも聞いたことはあるけど面倒で調べたりしていなかったが、調べたところこれはお得なんだろうなということが分かったため申し込んでみた。銀行口座の開設とかも苦手中の苦手分野なので、こういう時間がない限り絶対にやらない。
というわけでまあ有意義っちゃ有意義な毎日である。
あとは自分についての気づきがあったりもした。
・服多くない?
考えてみたところ、すべての元凶はZOZOTOWNにある気がしてきた。ZOZOTOWNで5,000円以下で買えるなんかやたら安い服がありすぎる。そしてその服には愛着がいっさいなく脱ぎっぱなしで転がっていたり、首元があっという間に伸びて見るのも嫌になっていたりする。GUのほうがまだ愛着を持って長いこと着ているし(長いこと着すぎるのもまた問題だったりするのだが)、仕事着のスタンダードなニットなどはもうユニクロ、GU、ZARAに限定すべきなような気もしてきた。それ以上値を張るものは本当に気に入ったもののみを買って大事に着ようかな。安易なZOZOTOWN利用、ダメ絶対。
・今を生きるの下手じゃない?
なんか意識高い人のような嫌な見出しになってしまった。これは本当に最近気づいたのだが、私は「転職したら勉強がんばる」とか「引っ越したら部屋綺麗にする」とか、じゃあ今からやれよ、みたいな考え方の癖があるなと気づいた。そして待望の新しい生活が始まるとすべてがなあなあになっていき、勉強はせず部屋は荒廃していくのである。あなおそろしや。今目の前にあるものをもっと大切にできるようにならないといかんなあと思う。これから始まる暮らしはながく続けていきたいものなんだから。
無職4日目
だんだん時間や曜日の感覚がなくなってきて怖い。
ずっと行けていなかった眼科に行けて達成感。そしてずっと行けていなかったジムにも行けて達成感!もちもちした人に「え、まだ解約してなかったの」と言われるレベルで行っていなかったが、コロナが落ち着いたら再開しようと思ってたわけよ。まだ全然落ち着いていないわけだが、どうしても走りたくて行ってきた。久々のジムは楽しかったものの、隣のおじさんめちゃくちゃちっちゃいマスク付けてるし、思ったより密でけっこう怖いなと思ってしまった。空いてる時間限定で行こうと思う。
夜はずっと観たかった映画を観れて達成感。
何せ3時間あるのでなかなか観れずにいたが、観てよかった~と思える映画だった。みんないい奴、ものすごいハッピーエンド。現在のランチョーの姿が格好いい。「All is well」の「うまーくいーく」という訳が好きで、何かあったら心の中で唱えたいなと思った。
無職3日目
もっと「人と会えなくてさみしいなあ、たいくつだなあ」という気持ちになるかと思っていた。まったくならない。5月の自粛期間のときはわりとそういう気持ちになっていたのだが、それはいつも通りの労働といつも通りでない日常の乖離によるストレスのせいだったのだと思う。
ロイヤルホストに二十数年ぶりに行く。パンケーキがおいしくて驚愕。平日昼間のロイヤルホストはしんとしていて時間がゆっくり流れていて、BGMもなんだか良いジャズが流れていてものすごく癒される。
しかしながら平日昼間にロイヤルホストに通える生活ってむずかしい。時間のゆとりと金銭的なゆとりが両立していなくてはならない。貯金がそれなりにあり、次の職場までのわずかなモラトリアム期間だからこそ為せる技だ。
嘘みたいにでかい声で鳴く全然かわいくない猫に出会ってすごくうれしい。
無職2日目
0時過ぎに寝て11時に起きる。引っ越しに向けてちょっと断捨離する。無職を2日やってみて思ったが、私はいくらでも家にいられる気がする。やりたいことがたくさんあって(本、テレビ、映画、Youtubeなど)意外と忙しい。
今日観たものなど
竹野内豊さんが良すぎないか。仕事のできるスマートな男、みたいな役が多いイメージがあったけれど、ふんわりした優しいお父さん役がハマっている。みゆきちゃんの気持ちを考えてしまって最初のほうの亜希子さんとのやり取りはわりと辛くなったけれど、お父さんがいちいち良いので観れている。お願いだから死なないでほしい(死んじゃうんだろうけど)
・相席食堂
見取り図でゲラゲラ笑った。画面が切り替わるたびに改めてウケてしまう。オズワルドよかったー!登場シーンを待ち受けにしたい。利三郎さんこれからもどんどん登場してほしい。